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出現タイミングに要注意!チャートパターンの判断精度を上げる方法

チャートパターンなんてダマシばかりで信用できない!これは多くの場合出現タイミングの認識が足りていないことに原因があります。この記事では極力ダマシを回避するチャートパターンの判断制度を上げる方法を解説していきます

著者 forex.com
2024年6月24日 午前09:58

目次

チャートパターンが発生するときは必ず意識される高値や安値が存在します。例えばWトップが発生する場合、ひとつ前の高値を上抜ければトレンド更新やダウ理論によるトレンドが崩壊するなどひとつの大きな流れが変わるタイミングでもあります。そのため市場に参加する多くのトレーダーがその高値を意識し、「ひとつ前の高値を超えられない」と判断したトレーダーが多ければWトップが完成します。

チャートパターンの発生場所とは

出所:FOREX.com/USDJPY/日足.週足/12月7日取得

チャートパターンの発生場所は現在のトレンドの鍵を担うひとつ前の高値や安値が意識されるだけとは限りません。上図はUSDJPYの日足ですが、日足で確認できる範囲ではダブルトップのきっかけとなったひとつ目の高値がその位置で止まった理由が見つかりません。しかし週足まで視野を広げると何年も前の最高値であったことが確認できました。
このようにチャートパターンの発生場所には何かしらの意識される節目があることがほとんどです。また高値や安値だけでなくラウンドナンバーと呼ばれるキリ番(150円ちょうどなど)も意識される節目となることもありますので覚えておきましょう。

多くの方が騙されてしまう理由

しかしチャートパターンを勉強してもなかなかうまくトレードに活かせない方が多いのが現状です。その理由にチャートパターンが発生する場所と位置の認識が抜け落ちていることが挙げられます。

上図左側は上昇トレンド中にダブルトップが発生したかのような場面ですが、価格はその後下落せずに再上昇しています。このとき起こったことは「ダブルトップを形成しかけたが完成せずにダブルボトムになった」という現象です。チャートパターンは単体での信頼度は弱く、トレンド方向へ向かうための足掛かりとしての役目が多くを占めます。トレンドに逆らったチャートパターン発生時は「トレンド方向へのチャートパターン形成中の可能性」があることを認識することが大切です。


チャートパターンの判断制度を上げる方法はトレンド方向へ向かうチャートパターンに絞ることでした。ここではトレンド方向へ向かうチャートパターンを使ってどのようにエントリーにつなげていくのか解説します。

トレンド方向に準じたチャートパターンだけに絞る

トレンド方向へのチャートパターンということは、上昇トレンド時はWボトムや逆ヘッド&ショルダー。下降トレンド時はWトップやヘッド&ショルダーだけに照準を絞るということです。しかしいくらトレンド方向にポジションをとるといっても該当するすべてのチャートパターンで飛び乗るのは損失を増やしてしまうことにもなりかねません。価格の節目や、水平線などを目安にしつつ発生したチャートパターンを見極めていくことが必要になります。

実際のチャートによる実例

出所:FOREX.com/USDJPY/15分足.1時間足.4時間足/12月18日取得

実際の相場でチャートパターンが発生した場面を使って解説していきます。上図チャートは2023年8月のUSDJPY1時間足です。順番に沿って進めていきましょう。

 

①1時間足で勢いのある上昇トレンドが確認できました

②その後大きく下落することなくトレンド中の小休止のような動きを見せています。このような場合はトレンド方向へ再度向かうためのきっかけを待っている場合も多いので注視しておきましょう

③大きく下落かと思われた矢先に上昇を示唆するダブルボトムのパターンが発生しました

④一つ下の15分足に落として確認すると、よりはっきりとチャートパターンが確認できます

⑤チャートパターンをきっかけに価格はトレンド方向へ再上昇していきました

⑥この場合のエントリーポイントはダブルボトムのネックラインを越えたところからブレイクで乗っていくのがいいのでしょう。SLはダブルボトムの安値の下に必ず入れるようにします

⑦エントリーする前に「節目や水平線」など、価格の反転可能性がある目安があるのかを確認することも忘れずに行いましょう

 

上図をよく見ると4時間足では上昇トレンド中にダブルトップを確認できる場面です。しかしそのチャートパターンはダマシに終わり価格は上昇しています。たとえ大きな時間足で発生したチャートパターンでもトレンドに逆らっているものは信頼度が低いという模範的な場面でした。



チャートパターンはトレンド方向に従っているときだけが有効なのかと言えばそうではありません。一定の条件をクリアしたチャートパターンはトレンドの反転を捉える目安とすることもできます。ここではトレンド反転を示唆している可能性が高い状況を解説していきます。

トレンドラインをまたぐチャートパターンだけに絞る

トレンド方向と逆側にでるチャートパターンは信頼度が低いことはすでにお伝えしましたが、ある一定条件を満たしながら形成するチャートパターンは信頼度が大幅に上がります。それはトレンドラインをまたぎながら形成したチャートパターンです。

上図はトレンドラインをまたぎながら発生するチャートパターンの模式図です。価格がトレンドラインをブレイクすることはトレンド方向への勢いが無くなってきたサインでもあります。そこに加えて反転方向へのチャートパターンが同時に発生すると2つの反転根拠が重なることになり多くの相場参加者がトレンドの終わりを意識し始めます。ポジションを持っていたトレーダーは利益確定の反対売買を行い、新規の反対方向への売買も活発に行われるようになり価格が反転していく可能性が高い場所となりますので、この位置でのチャートパターンに狙いを絞ることが成功率を上げるコツとなります。

実際のチャートによる実例

出所:FOREX.com/USDJPY/15分足.1時間足/12月18日取得

実際の相場でどのように判断をしていくのか解説します。上図は下降トレンド中にトレンドラインをまたいだ逆ヘッド&ショルダーが発生した場面です。順番に沿って進めていきます。

 

①勢いよく下落する下降トレンドを確認

②2点以上の高値で結べるトレンドラインを引き、トレンドの状態を把握する

③価格がトレンドラインをブレイクしながらチャートパターンを形成

④トレンドラインのブレイクと逆ヘッド&ショルダーをきっかけにトレンドは反転した

⑤逆ヘッド&ショルダーの右肩の到達点はネックラインと同じ角度のチャネルを引いて目安とすることができるので、トレンドラインのブレイク後にチャートパターン完成を想定して一足早くエントリーすることも可能です

 

エントリーする場所の補足として、逆ヘッド&ショルダーのネックラインとトレンドラインが重なると反転の信頼度がUPします。上図チャート内で拡大した下位足(15分足)を見てみると逆ヘッド&ショルダーの右肩到達予測地点とトレンドラインのレジサポ転換が行われそうな場所が重なっていることがわかります。反転の可能性が高い場所では積極的に狙ってていくのもいいでしょう。ただしSLをエントリーポイントのすぐ下に設定することは必須です。

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