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一目均衡表~一目でわかる相場分析~

一目均衡表とは1936年に日本人の一目山人が考案したとされる相場分析方法で、買いと売りの均衡が崩れたときの大きな動きを一目で把握できるように作られています。まさに一目瞭然で相場の方向を見分けることができるテクニカル分析のひとつです。

著者 forex.com
2024年1月4日 午前02:30

目次

一目均衡表とは1936年に日本人の一目山人が考案したとされる相場分析方法で、買いと売りの均衡が崩れたときの大きな動きを一目で把握できるように作られています。まさに一目瞭然で相場の方向を見分けることができるテクニカル分析のひとつです。

一目均衡表を構成する5つの線

出所:FOREX.com/USDJPY/日足/一目均衡表期間9.26.52/9月27日取得

一目均衡表は他のテクニカルと違い、価格よりも時間に重きを置いて分析を行います。そのため時間を考慮した線が加わり見た目が少し複雑に感じます。それぞれの線を理解すれば難しくありませんのでひとつずつ解説していきます。

一目均衡表の分析方法には、時間論、波動論、水準論の3つが使われます。それぞれを理論から相場を見ていくことで総合的に相場の未来を予測することができます。

時間論

時間に着目して分析を行うのが時間論です。トレンドがどれだけ続くか、どのくらいのタイミングで転換しやすいかなど、波のサイクルを予測する理論です。一目均衡表の基礎とされており、基本数値の「9」「17」「26」を基準にこの日数が経過すると相場のサイクルが変化するといった考え方です。数値にはこのほかに複合数値や対等数値もあります。

波動論

チャートに描かれる値動きの波形から分析を行うのが波動論です。波形が描かれやすい形をパターン化し次の動きを予測する理論です。大きく分けて3つに分けられます。

一目均衡表はトレンドの転換をいち早く捉えることができます。三役好転と呼ばれるパターンがありますので、それぞれどこに注目すればいいのか見方や使い方を覚えていきましょう。

基準線と転換線のクロス

出所:FOREX.com/USDJPY/日足/一目均衡表期間9.26.52/9月27日取得

三役好転のひとつに基準線と転換線のクロスがあります。下降トレンドから上昇トレンドに転換するときは基準線を転換線が下からクロス、上昇トレンドから下降トレンドへ転換するときは基準線を転換線が上からクロスしたときにトレンド転換を示唆しています。

ただし、基準線と転換線のクロスは頻繁に起こりますのでクロスだけを転換サインとしないように注意しましょう。

雲とローソク足の位置関係

出所:FOREX.com/USDJPY/日足/一目均衡表期間9.26.52/9月27日取得

先行スパン1と先行スパン2に挟まれたエリアを雲と呼びます。雲がローソク足の下側にあるときは価格の下降を支える支持帯として、ローソク足の上側にあるときは価格の上昇を抑える抵抗帯としての役割を担っています。そのためローソク足が雲を抜けてしまうとトレンドが転換したと判断するシグナルとなります。

ローソク足よりも上側に位置していた雲をローソク足が上抜けると下降トレンドから上昇トレンドへの転換、ローソク足よりも下側に位置していた雲をローソク足が下抜けると上昇トレンドから下降トレンドへの転換を示唆しており、三役好転のひとつとして判断に使用します。

遅行スパンとローソク足の位置関係

出所:FOREX.com/USDJPY/日足/一目均衡表期間9.26.52/9月27日取得

遅行スパンは現在の価格が過去の価格と比べて高いか安いかを判断するためのもので、遅行スパンが過去のローソク足に当たる位置では価格が反発すると考えるものです。しかし遅行スパンがローソク足を抜けてしまうと現在価格が過去の価格より有利ではなくなったとして転換のサインとして捉えます。遅行スパンがローソク足を上抜けたときは下降トレンドから上昇トレンドに、ローソク足を下抜けたときは上昇トレンドから下降トレンドへの転換を示唆しています。ただしローソク足が雲から離れすぎているときは一時的な押し戻しにより遅行スパンが抜けてしまうこともありますので注意しましょう。

以上のように下降トレンドから上昇トレンドへの転換示唆が3つ同時に起こることを三役好転と呼び、トレンドの転換シグナルとして利用します。逆に上昇トレンドから下降トレンドへの転換示唆が3つ揃うことを三役逆転と呼びます。

実際のチャートを使って三役好転によるエントリー場面を紹介します。それぞれが転換を示唆してから全てが揃ってエントリーしていることに注目して確認してみましょう。

【FX】USDJPYチャートを使った実例

出所:FOREX.com/USDJPY/日足/一目均衡表期間9.26.52/9月27日取得

上図チャートは2020年から2021年にかけてのUSDJPYの日足チャートです。緩やかな下落トレンドが続いていましたが①の位置で遅行スパンがローソク足を上抜け。同時に②の位置で転換線が基準線を下からクロスしトレンド転換が濃厚になってきました。その後③の位置でこれまで価格を抑えていた雲をローソク足が上抜け三役好転。トレンド転換の示唆が揃ったことで次の足で買いエントリーをしています。

その後価格は上昇を続けましたが、ローソク足が雲を下抜けたところでイグジットです。

【CFD】Japan 225チャートを使った実例

出所:FOREX.com/Japan 225/日足/一目均衡表期間9.26.52/9月27日取得

上図は2020年3月から5月にかけての日経225の4時間足チャートです。強い下落トレンドが発生していましたが価格が停滞し始めた①の位置で遅行スパンがローソク足を上抜け。同時に②の位置で転換線が基準線を下からクロスしたことで下げ圧力が弱まったことがわかります。その後③の位置でローソク足が勢いよく雲を上抜けて三役好転。次の足で買いのエントリーをしています。その後強い上昇への押しが入っていますが雲の下限に支えられ緩やかに上昇へ向かいました。

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