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日経平均株価(日経225)の基本から構成銘柄を解説

日経平均株価(日経225)は、東京証券取引所のプライム市場に上場する銘柄の内、市場を代表する225銘柄を対象とした株価指数をいいます

著者 forex.com
2024年6月6日 午前10:07

目次

日本の株式市場を代表する株価指標(修正平均株価)で、「ダウ式平均」によって算出され、基本的には225銘柄の株価の平均値ですが、分母(除数)の修正等で株式分割や銘柄入替など市況変動以外の要因を除去して指数値の連続性を保っています。

 

日経平均株価は、日本の株式市場を代表する225銘柄を対象とした修正平均株価で、旧額面制度を継承した「みなし額面」で換算した構成銘柄株価の合計金額を「除数」で割って算出します(2017年7月18日から5秒間隔で算出)。

 

日経225=225銘柄の株価合計(みなし額面50円相当に換算した採用銘柄の株価の合計)÷除数

 

◎対象銘柄は、東京証券取引所のプライム市場に上場する銘柄(親株式、内国株)から選定された225銘柄。ただし、ETF、REIT、優先出資証券、子会社連動配当株式などの普通株式以外を除く。

◎除数は、株価平均を算出する際に、市況変動によらない価格変動を調整し、連続性を維持するためのもの。

 

世界の多くは株価の時価総額から算出されていますが、日経平均225は単純平均になっています。時価総額がが大きい銘柄よりも株価が高い銘柄の価格変動が大きくなるようになっています。時価総額から算出する日経株価指数300も日本経済新聞社は提供していますが、歴史的にも日経225のほうが流動性も高く取引がしやすい株式指数になっています。

 

また、TOPIX500という株式指数を機関投資家は主に使っています。報道やニュースなどでは、株価指数は日経225で報道されることから最も認知された株式指数ということができます。

 

出所:日経の指数公式サイトより筆者が作成

日経平均225の組み入れ銘柄は、以下の通りです。

セクター構成

セクター 日経業種分類36業種
技術 医薬品、電気機器、自動車、精密機器、通信
金融 銀行、その他金融、証券、保険
消費 水産、食品、小売、サービス
素材 鉱業、パルプ・紙、化学、石油、ゴム、窯業、鉄鋼、非鉄・金属、商社
資本財・その他 建設、機械、造船、輸送用機器、その他製造、不動産
運輸・公共 鉄道・バス、陸運、海運、空運、倉庫、電力、ガス
出所:日経平均株価月次ファクトシート
セクター 構成比 銘柄数 主な銘柄
技術 48.20% 60 日立、三菱電機、安川電機、ニデック、オムロン、GSユアサ、NEC、富士通、ルネサス、パナソニック、ソニー、アドテスト、ファナック、TDK、キーエンス、スクリーン、レーザーテック、東京エレクトロン、中外製薬、アステラス、武田、塩野義製薬、第一三共、日産、トヨタ、スズキ、ホンダ、テルモ、オリンパス、ソフトバンクG、NTT、NTTデータ、KDDIなど
消費 23.29% 53 ニッスイ、味の素、JT、キリンHD、三越伊勢丹、ファーストリテーリング、イオン、任天堂、リクルート、ZHD、楽天グループ、日本郵政、東宝、セコムなど
素材 13.13% 36 INPEX、ダイキン、王子HD、資生堂、信越化学、富士フィルム、ENEOS、ブリヂストン、TOTO、AGC、日本製鉄、JFE、SUMCO、住友金属鉱山、三井物産、三菱商事、伊藤忠など
資本財・ その他 10.31% 34 大林組、鹿島、クボタ、コマツ、川崎重工業、バンダイナムコHD、三菱地所、三井不動産、東急不動産、住友不動産など
金融 2.57% 21 三菱UFJ、みずほHD、三井住友FG、三井住友トラスト、野村、大和、第一生命HD、東京海上オリックスなど
運輸・公共 2.51% 21 JR東海、JR東日本、小田急、東急、ヤマトHD、郵船、商船三井、川崎汽船、JAL、ANAHD、東電HD、東ガスなど
※注意:上記の表は225銘柄すべてを網羅していません。
出所:
日経平均採用銘柄の株価一覧 :株式 :マーケット :日経電子版 (nikkei.com)
より筆者が作成(順不動、基本は証券コード順)
作成日:2023年9月28日
※2023年10月の銘柄入れ替え後の一覧表です。

上位10銘柄

銘柄名 コード セクター ウェイト
ファーストリテイリング 9983 消費 10.43%
東京エレクトロン 8035 技術 6.72%
ソフトバンクグループ 9984 技術 4.08%
アドバンテスト 6857 技術 3.80%
KDDI 9433 技術 2.70%
ダイキン工業 6367 資本財・その他 2.62%
信越化学工業 4063 素材 2.42%
ファナック 6954 技術 2.16%
テルモ 4543 技術 1.83%
TDK 6762 技術 1.66%
時点:2023年8月末時点
出所:⽇経平均株価 ⽉次ファクトシート
取得日:23年9月29日 11:00am  

銘柄定期入れ替え

銘柄入れ替えは年2回(4月、10月)行われます。   算出方法 日経平均に新規採用する銘柄の株価換算係数は、原則として1を設定する。ただし、基準日時点(1 月末、7 月末)で、当該銘柄の株価が日経平均構成銘柄の採用株価合計の 1%を超えている場合は、1以外の値(0.1~0.9)を設定する。値は1%を超えない最大の値とし、刻みは 0.1 とする。   株価換算係数=日経平均構成銘柄の採用株価合計×1%÷新規採用銘柄の株価 ※株価は基準日時点、切り捨てで小数点以下第1位まで   新規採用する銘柄の 1 日平均売買代金が想定される組み入れウエート(構成比率)と比べて相対的に少ない場合には、上述の方法で設定した株価換算係数を 1/2(0.1 刻みで切り上げ)にして採用することがある。この場合、次回の定期見直し時に当該銘柄の株価換算係数を予定した値に引き上げることを原則とする。また、持ち株会社など新規上場が予定される銘柄を除外銘柄に代えて採用する場合には、移転比率等を勘案し1以外の値を設定することがある。   なお、基準日以降、入れ替えまでに株価が大幅に変動した場合は値を調整することがある。発表後の値を調整する場合は、入れ替え実施の5営業日前までに発表することを原則とする。

出所:日経平均株価の算出要領および構成銘柄選定基準の改定について 

2023年10月2日の銘柄入れ替え

メルカリ(4385)、レーザーテック(6920)、ニトリ・ホールディング(9843)が新たに組み入れられ、日本板硝子(5202)、三井E&S(7003)、松井証券(8628)が除外されます。

出所:日経平均株価の銘柄定期入れ替え等について

平均株価方式の日経平均225指数と時価総額方式のTOPIX500指数のパフォーマンスを比較してみました。

日経平均225とTOPIX500とパフォーマンス比較(過去5年間)

出所:TradingViewより

2023年9月25日時点

取得日:2023年9月29日10:46am

日経平均225とTOPIX500とパフォーマンス比較(過去1年間)

出所:TradingViewより

2023年9月25日時点

取得日:2023年9月29日10:46am

 

概ね、時価総額加重方式のTOPIX500とパフォーマンスに大きな違いはありませんでした。日経平均225指数は市場で最も親しまれている株価指数であり、先物市場も日本取引所グループの大阪取引所に上場されています。TOPIX先物取引、日経225オプション取引と並んで、日本を代表する株価指数を原資産とするデリバティブ取引です。大阪取引所では、夜間取引も行われており、ほぼ24時間取引が行われています。

 

日本国内だけでなく、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)、シンガポール証券取引所にも上場されています。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)では、円建てだけでなく米ドル建ての指数も上場しています。また、GLOBEXプラットフォームでほぼ24時間取引が可能です。大阪取引所やCMEのGLOBEXプラットフォームもあることで、日本の株価指数としてはもっとも流動性が高い株式指数といえます。

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