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【FX初心者】リスクを抑えて利益を伸ばす!トレーリングストップ注文

トレーリングストップ注文は保有ポジションに対して価格の順行と共に逆指値注文を自動でスライドさせていく特殊注文です。リスク管理に優れており損失を限定しつつ利益を大きく伸ばせる可能性があります。この記事ではトレーリングストップ注文について解説していきます。

著者 forex.com
2024年8月2日 午前11:04

目次

トレーリングストップ注文とはポジション保有時に使用する注文方法のひとつで、保有した価格が有利な方向に動いた際に自動で逆指値注文を順行方向へスライドさせる特殊な注文方法です。予約注文の一種ですが決済注文はシステム上から成行で発注される特徴を持っています。その仕組みとイメージを詳しくみていきましょう。

トレーリングストップ注文の仕組み

トレーリングストップ注文を言葉で表すと「ポジション保有時に含み益を抱えたら損切り注文を順行方向へ引き上げて(下げて)いく決済方法」となります。トレーリング注文による逆指値の引き上げが発動する仕組みには「ポジションが含み益である」が含まれますので、保有価格よりも有利な方向へ順行していることが条件となります。
逆指値注文の追随は価格が順行すれば引き上げられていきます。ただし一度引き上げられた逆指値は価格が逆行しても元に戻ることは無く、その水準に価格が到達した時点で決済注文が成行で発注され決済となります。 上記ご説明はWebrtaderにおけるトレーリングストップ注文の仕組みになります。MT4口座におけるトレーリングストップ注文は、買いポジション保有時は配信価格が発注時価格を上回り、含み益が指定したトレーリング幅のポイント数分を超えた場にのみ逆指値注文が発動します。逆に売りポジション保有時は配信価格が発注時価格を下回り、含み益が指定したトレーリング幅のポイント数分を超えた場にのみ逆指値注文が発動します。 一度も指定したポイント数以上の含み益が発生していない場合は損切りのための逆指値注文は発動されないので、別途損切りの逆指値注文を入れておくことをおすすめします。  

トレーリングストップ注文のイメージ

トレーリングストップ注文のイメージを図にしましたので、買い注文を例に解説します。

101.000円で成行買いの注文が約定
トレーリングストップ注文で逆指値を50pips(100.500)に設定
その後価格は順行し、レートは102.000円まで上昇
レートが合計100pips上昇したので
逆指値も合計100pips引き上げられ、101.500までスライドする
その後逆行したが、引き上げられた逆指値の101.500で利食い決済

今回の例では本来の逆指値の損切り位置だと50pipsの損失となっていましたが、トレーリングストップによる逆指値の引き上げがあったことで50pipsの利益となりました。このようにリスクを抑えながらも利益を伸ばしていくことができるのがトレーリングストップ注文です。


ここではFOREX.comWebtraderの画面を使ってトレーリングストップ注文の発注方法を解説します。すでに保有しているポジションに対しての注文方法と新規注文時に同時発注する方法の2つに分けて進めていきます。

保有ポジションに対してトレーリングストップ注文を設定する

出所:FOREX.com/USDJPY/15分足/27日取得

すでに保有しているポジションの数量部分をクリックする
展開されたパネルの右下にある「詳細設定」をクリックする
大きくパネルが展開されるので「逆指値/指値を追加」をクリックする
プルダウンリストからトレーリングストップを選択する
すでに逆指値を入れている場合はチェックを外す(逆指値とトレーリングは別の注文となるため逆指値を外さなくてはいけない)
トレーリング欄が追加されているので保有ポジションと同量のポジション数量を入力する
トレーリングする値幅を指定する(ポジション保有レートからの距離)
有効期限を指定する
設定に問題が無ければ「ポジション更新」をクリックしてトレーリングストップ注文を確定させる

新規注文と同時にトレーリングストップ注文を設定する

出所:FOREX.com/USDJPY/15分足/27日取得

チャート画面上部のタブから買いか売りかどちらかの「マーケット」ボタンをクリックします
注文パネルが展開されますので「トレード」タブをクリックする
展開されたパネルの右下にある「詳細設定」をクリックする
大きくパネルが展開されるので「逆指値/指値を追加」をクリックする
プルダウンリストからトレーリングストップを選択する
成行で発注する数量を指定する
トレーリング欄が追加されているので発注数量と同量のポジション数量を入力する
トレーリングする値幅を指定する(現在レートからの距離)
有効期限を指定する
設定に問題が無ければ「注文確定」をクリックして成行注文と同時にトレーリングストップ注文を発注する

今回は成行注文での設定でしたが「注文」タブから新規指値、新規逆指値注文と同時にトレーリングストップ注文を発注することもできます。


逆指値の引き上げによりリスクが軽減ができるトレーリングストップ注文ですが、メリットばかりではありません。メリット・デメリットをちゃんと理解して正しく使いこなしましょう。

トレーリングストップ注文のメリット

トレーリングストップ注文のメリットは順行していたレートがなんらかの要因によって逆方向に急変動したときでも損失額を縮小し、時には利益となる場合があることです。相場の変動に応じて損切りの逆指値注文が自動でスライドすることで、資金を減らすリスクが軽減されます。

トレーリングストップ注文のデメリット

トレーリングストップのデメリットは逆指値を引き上げることによる機会損失が起こり得る可能性です。上記の図のようにトレーリングストップに引っかかってから大きく上昇したが、元の逆指値水準では引っかかっていなかったということは多々起こります。しかし相場に絶対はありませんのでリスクの軽減を優先しておくことをお勧めします。

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