世界各国の金利を比較してみると、国によって金利水準に大きな開きがあり、なかでも日本の超低金利が突出しています。このため、2つの通貨を交換(スワップ)する場合には金利差が生じ、その分を調整することが必要になります。この金利調整分がスワップポイントになります。
スワップポイントがどのように計算されていつ付与されるのか詳しくみていきましょう。
スワップポイントはポジションを保有した日数分つくのではなく、決済日を先延ばしした日数分付与されることになります。FXは外国為替取引のスポット取引になるので基本的に取引した2営業日後に通貨の受け渡しが行われます。この通貨の受け渡しをおこなう日を決済日といい、この決済日を先延ばしした日数分、スワップポイントが付与されることになります。スワップポイントはポジションを保有した日数分つくわけではないことも覚えておきましょう。
例えば土日は金融機関がお休みのため、外国為替市場では外国為替取引が行われません。通常、水曜日のニューヨーククローズ時点で保有しているポジションに対し、土日分を含む3日分のスワップポイントが付与されます。ちなみに金曜日から月曜日にポジションを持ち越ししても決済日は月曜日から火曜日の1日だけ先延ばしされるだけなので、スワップポイントは土曜日のニューヨーククローズ時点で1日分のみ付与されます。
スワップポイントはうまく利用すればしっかりとした利益を得ることができる仕組みです。ここではスワップポイントを狙った取引と注意点を解説していきます。
出所:FOREX.com/2月12日取得
世界には日本とは比べ物にならないほどの高金利が付く国もあります。特に新興国と言われる国の通貨は資金集めの目的もあり高金利を謳っている国も少なくありません。こういった新興国の通貨と低金利の代表格である日本円を組み合わせた通貨ペアを買いで保有すれば大きなスワップポイントを獲得することもできます。
高金利の新興国通貨と日本円との組み合わせをいくつかご紹介します。
・メキシコペソ/円
・トルコリラ/円
・南アフリカランド/円
・オーストラリアドル/円
・ニュージーランドドル/円
特にメキシコペソ/トルコリラ/南アフリカランドは価格(為替レート)が低いため少ない資金で多くの通貨を保有することができ、投資金額に対する収益が高くなりやすい傾向にあります。