FOREX.comはStoneXによって運営されています。

【FX初心者】2つの注文を同時に発注!OCO注文のやり方

OCO注文は2つの注文を同時に出し、片方が約定されたらもう片方がキャンセルされる予約注文方法です。買いと売りの注文を同時に出したり、利益確定と損失確定のための決済注文を同時に出すことができます。この記事ではOCO注文の発注方法を解説していきます。

著者 forex.com
2024年7月31日 午前11:16

目次

OCO注文は2つの予約注文を同時に発注できる注文方法です。OCOは「One Cancels the Other」の略で「オーシーオー注文」と読みます。

OCO注文のイメージ

OCO注文の特徴は2つの予約注文を同時に発注しますが、片方が約定されるともう片方の注文はキャンセルされる仕組みです。例えば現在価格が100.000円として為替レートが99.000円になったら買いの指値注文、101.000円になったら売りの指値注文となるようにOCO注文で同時に予約します。その後為替レートが99.000円になり買い指値の注文が約定されると、もう片方の101.000円の売り指値注文は自動的にキャンセルされます。

2つの注文を同時に発注しどちらか一方の注文だけが約定すると覚えましょう。

 

OCO注文は2つの場面で使える

OCO注文は新規注文だけでなく、保有中のポジションに対する決済注文としても発注できます。保有ポジションに対してのOCO注文は利益確定のための決済注文と損失確定の決済注文を同時に発注できます。例えば上図のように、99.000円で成行で買ったポジションに対して98.000円を割り込んだら損切りをする逆指値注文と、101.000円まで上がったら利益確定をする指値注文を同時に発注できます。

チャートを見ることができないときでも利益確定損失確定のどちらか一方を自動で行えるため、ぜひ覚えておきたい注文方法です。



ここではFOREX.comWebtraderの画面を使ってOCO注文の方法を解説します。OCO注文を発注する2つのタイミングをそれぞれ確認していきましょう。

新規で指値注文と逆指値注文を同時に発注する

出所:FOREX.com/USDJPY/5分足/26日取得

チャート画面上部のタブから買いか売りかどちらかの「マーケット」ボタンをクリックします

注文パネルが展開されますので「注文」タブをクリックする

パネル右下の「OCOを追加」をクリックしてOCO注文用パネルに更に展開する

買い注文の希望価格と数量を入力します。

 (指値ならば現在よりも安いレートを、逆指値ならば現在よりも高いレートを指定)

※今回は直近高値を上抜けたところに逆指値の買い注文を発注

売り注文の希望価格と数量を入力します。

 (指値ならば現在よりも高いレートを、逆指値ならば現在よりも安いレートを指定)

※今回は直近安値を下抜けたところに逆指値の売りを発注

有効期限をクリックしてプルダウンリストから希望する期限を指定します

指値のボックスにチェックを入れ、レート欄に利益確定目標の価格を入力します

「注文確定」をクリックすれば指定した内容でOCO注文が発注されます

 

出所:FOREX.com/USDJPY/5分足/26日取得

また、買いの指値と買いの逆指値や、売りの指値と売りの逆指値の組み合わせも可能です。OCOパネル内の「買い」「売り」ボタンをクリックして発注内容を変更してください。

保有ポジションに対して益出しと損切りを同時に発注する

出所:FOREX.com/USDJPY/5分足/26日取得

保有ポジションの取引量(緑色になっている部分)をクリックする

ポジションの内容変更パネルが展開されます

パネル下部の逆指値にチェックを入れ、損切りをする価格を入力します

続いてその下にある指値にチェックを入れ、利益確定をする価格を入力します

必要pipsと損益額がそれぞれ表示されますので確認をします

金額に問題が無ければポジション更新をクリックして決済のOCO注文を発注します

出所:FOREX.com/USDJPY/5分足/26日取得

発注が完了するとチャート上には上記のように表示されます。

OCO注文の有効期限

OCO注文の発注時に有効期限を設定しておかないと、発注した予約注文は「取り消し操作を行うまで有効」となります。キャンセル忘れによる思わぬ約定を防ぐためにも有効期限は設定しておくことをおすすめします。有効期限の設定は次の通りです。

GTC➝ご自身でキャンセルするまで有効
GTD➝取引営業日内のみ有効
GTT➝有効期限を指定する

OCO注文は多くのメリットがある反面、価格を指定しているからこそのデメリットもあります。間違った使い方をしないためにもしっかり理解しておきましょう。

OCO注文のメリット

OCO注文のメリットは機会損失の軽減とリスクコントロールです。2つの注文を同時に入れることで、レンジ相場で買いと売りの注文を同時に発注できたり、上昇するかどうか分かりづらい相場状況で指値と逆指値を同時に発注できたりします。結果ポジションを保有できない機会損失を減らす効果が期待できます。

また保有ポジションに対してOCO注文を使って利益確定と損失確定の決済注文を同時に発注することで、重要経済指標発表やその他、重要なイベントなどで価格が乱高下したとしても指定した価格で利益確定か損失確定の決済のどちらかが自動で行われます。このように相場が急変動した際、保有ポジションのリスクコントロールとしても活用できます。

OCO注文のデメリット

OCO注文のデメリットは価格(為替レート)を予め指定しているため、その価格に到達しない場合に起こる利益獲得の喪失です。大きなトレンドが出たときにはチャート分析で予測した目標よりもさらに伸びていく可能性があります。その一方、OCO注文で利益確定の指値注文を入れている場合、トレンドの途中でポジションは決済されてしまいます。指値注文を入れていなければもっと利益を出せたにも関わらず途中で決済されることで、得られる可能性のあった利益が手に入らないことが起こってしまいます。

しかし大きなトレンドは滅多に起こることではありませんので、OCO注文を活用して細かくしっかりと利益を積み重ねていくことも有効かもしれません。

OCO注文が活用できる場面

出所:FOREX.com/USDJPY/5分足/26日取得

OCO注文を活用できる場面は決済注文時にあります。上記の図はレンジ相場でのOCO注文の活用方法です。例えばドル円140円で買いポジションを保有しているとします。レンジの上限に利益確定の決済売り指値注文を、そして下限に損失確定のための売り逆指値注文を入れておく方法です。どちらに先に到達するかわからないレンジの上限下限の両方へ決済注文を仕掛けておけば、チャートを見ていなくても自動でポジションを決済することができます。

出所:FOREX.com/USDJPY/4時間足/26日取得

もうひとつのOCO注文の活用方法として、トレンド中の新規指値注文と新規逆指値の同時発注があります。上記の図は上昇トレンドを描いているチャート図ですが一旦押し目を付けてから上がるのか、そのまま高値を超えていくのか悩ましい場面です。そんなときに押し安値の候補位置に買いの指値注文、高値を超えた位置に買いの逆指値注文を入れておけば、一度下がってから上昇してもそのまま上昇しても注文が約定されトレンドに乗ることができます。

このように押し目を狙う一方、レンジブレイクアウトを狙い、新規注文でもOCO注文を活用してみましょう。

※逆指値注文は指定した価格で必ず約定するという注文方法ではありません。逆指値注文はスリッページが発生しやすい注文方法で、相場の急落・急騰等、市場状況により、スリッページが大きくなる場合があります。


OCO注文と合わせて知っておくべきな発注法が、同時に新規注文と決済注文が発注可能なIFD注文です。損切り注文との組み合わせを重視する予約注文のひとつで、発注時の設定で自動でエントリーから決済注文発注まで完了するメリットがあります。IFD注文のやり方は別ページにて細かく紹介しています。

FX
指数
通貨ペア売り買いスプレッドオープン
ポジション
売り{{item.Bid}}
買い{{item.Offer}}
スプレッド{{item.Spread}}
{{intNumber(item.sentiment.volLong)}}% 買い
{{intNumber(item.sentiment.volShort)}}% 売り
売り{{item.Bid}}
買い{{item.Offer}}
スプレッド{{item.Spread}}
{{intNumber(item.sentiment.volLong)}}% 買い
{{intNumber(item.sentiment.volShort)}}% 売り