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水平線のサンドイッチを狙え!ノックアウトオプションのトレードアイデア

ノックアウトオプションはFXトレードよりも資金効率をよくすることができますが、それにはエントリーするポイントの精度が求められます。この記事では水平線を使ったノックアウトオプションのトレードアイデアを紹介します。

Article By forex.com
2024年6月25日 午後15:40

目次

ノックアウトオプションはエントリー時にあらかじめ被る損失を確定させる代わりにFXよりも資金効率を上げて取引ができます。ノックアウトオプションはエントリーポイントからノックアウトレベル(損切り)までの距離(価格差)によって計算されるオプション料という損失許容額で管理されており、ノックアウトレベルを最小限にすればするほど計算上のレバレッジが高くなっていく仕組みだからです。そのためなるべく狭いノックアウトレベルを設定するためにも価格が反転しやすい場所を選ぶことが必要なのです。

ノックアウトレベルを最小限にする理由

ノックアウトオプションはポジションを持つ際にノックアウトレベルまでの距離が短ければ短いほど資金効率が良くなります。価格が反転する可能性が高いところを予測しギリギリでポジションを仕込むことにより、リスクを限定しながら大きな利益を狙うことができるのです。FXではエントリーポイントから近い位置にSLを設定しても、レバレッジが大きければその含み損に耐えられずSLを解除、または移動してしまうことによる大きな損失を被るトレーダーが多く存在します。しかしノックアウトオプションでは一度決めたノックアウトレベルを変更することはできないので、リスクを限定しつつ通常のFX取引とは少し違う戦略を取ることもできるようになります。

水平線は片面よりも挟み込みが強い

FXのチャート分析(抵抗線/支持線)

価格が反転しやすい場所の候補として意識される価格に引いた水平線が挙げられますが、実は水平線には強さ(反転のしやすさ)が存在します。時間軸による強さ(時間軸が長いほど強い)はもちろんですが、抵抗線(レジスタンスライン)や支持線(サポートライン)などの片面で価格を止めている水平線よりも、抵抗線だったものが破られたのちに支持線となったレジサポ転換ライン(挟み込み)のほうが価格を止める力は強くなります。

ノックアウトオプションで資金効率を最大化してトレードするにはこの挟み込みが行われたライン、または挟み込みが行われる可能性が高いライン上でポジションを持つことが必要なのです。


価格が反転する場所が予めわかれば苦労はしないと多くのトレーダーが思うことでしょう。しかし過去検証を多くこなした方であれば価格が反転しやすい場面は見たことがあり、事実たくさん存在します。ここではノックアウトオプションでのトレードを効率よく行うために「待つ」をテーマに価格が反転しやすい場所を解説していきます。

場面①レンジ抜け

FXのレンジ相場で利益を狙うトレード戦略

出所:FOREX.com/USDJPY/日足.1時間足//12月3日取得

価格が反転しやすい場所のひとつ目はレンジ抜けです。レンジにはそれぞれ意識されている上限価格と下限価格が存在します。レンジを上抜けたなら上限価格、レンジを下抜けたなら下限価格がその後に意識されやすい価格となります。

上図はUSDJPYの日足で約9ヶ月に渡るレンジを上抜けた場面です。このレンジの上限価格はレンジ開始時につけた105.500円。レンジを抜けた価格は一旦は勢いよく上昇しましたが一度105.500まで落ちてきたのち、その後大きく上昇していています。レンジの上限を抑えていた抵抗線がトレンド発生後に支持線となりレジサポ転換ラインが完成となりました。

この場面を1時間足で見てみると105.500円付近でWボトムを形成しています。過去日足のレンジ高値を抑えていた価格でレジサポ転換が完成しそうな状況に加え、1時間足で日足トレンド方向へチャートパターンが発生しています。このような場面に遭遇したら105.500円を背中に強気で攻めていきましょう。ただし資金効率を最大化するためには全ての要素が揃うまで「待つ」ことが重要です。

場面②トレンド発生

FXのトレンドで利益をあげる方法

出所:FOREX.com/USDJPY/日足.1時間足//12月3日取得

価格が反転しやすい場所のふたつ目はトレンド発生後の押し目戻り目です。価格の波はジグザグと上下に動きながらトレンド方向へ伸びていきますが、反転しやすい候補としてひとつ前の高値や安値が意識されます。

上図はUSDJPYの日足が下降トレンドから上昇トレンドへ転換した場面です。トレンド発生後に抵抗となっていた高値を抜いた価格は、その後水平線まで勢いよく下落しましたが下抜けることなくトレンド方向へ再上昇し、レジサポ転換ラインが完成となりました。

この場面を1時間足で見てみると下落の勢いが突然無くなり、レジサポラインを何度も試しては戻されてしまっています。日足のトレンドが発生していることに加えレジサポ転換候補の水平線上に価格があり、1時間足で急速な勢いの減少が見られるなどトレンド方向へ価格が向かう根拠が揃っているこの場面では日足のトレンドと水平線を根拠に強気で攻めていけます。ここでも資金効率を最大化するために「水平線到達まで待つ」ことが重要です。

場面③3回ノックした場所

FXチャートのサポートラインのイメージ

出所:FOREX.com/USDJPY/1時間足//12月3日取得

最後に水平線の挟み込みではありませんが、片面でも強い力を持つ水平線を使ったトレードアイデアを紹介します。

価格が抵抗線や支持線などの水平線をブレイクする際は多くの場合3回目のチャレンジで抜いていきます。逆に言えば3回チャレンジしても抜けなかった水平線は強い反発力を持っていることになります。そこで特に節目となるような高値や安値がない場所で価格が止まった場合、3回ノックしたかどうかでその反発力の強さを根拠に攻めていく方法です。

上図はUSDJPYの1時間足ですが①の赤丸の位置で止まった価格の周囲に節目となる高値や安値は見当たりませんでした。しかし②の青丸で2回目のチャレンジ、③の緑丸で3回目のチャレンジをしても下抜けることはできずに最後は安値まで届くことなく上昇へ転換していきました。このように3回ノックしても破れなかった水平線がある場合、水平線まで届かなくなったところを見計らってエントリーしていくことも可能です。

 

最後に3回ノックした場面をもう一つ確認してみましょう。下図チャートはUSDJPYの2023年11月の1時間足で、勢いよく下落していた価格が一度反発上昇した場面です。青丸で3回ノックした高値は赤丸で囲った位置では目立つ高安値を確認することができません。3回目のノックで高値を抜けられない場合、反転する可能性が高いので緑丸の戻り高値から攻めていける場面でした。

FXのレジスタンス下落で利益を上げる方法

出所:FOREX.com/USDJPY/1時間足//12月3日取得

ノックアウトオプション取引は損失を限定できることがメリットでもありますので、想定方向へ進む確率が高いこういった場面では、ルールに従って強気で攻めていくのもひとつの方法と言えるでしょう。

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