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FXの注文方法

新規注文には大きく分けて3つの注文方法があります。同じ注文方法でも発注時と決済時で少し意味合いが変わりますので使い分けられるように覚えておきましょう。

著者 forex.com
2023年12月29日 午前09:14

目次

成行注文

成行注文とは買いたい売りたいと思った時点のレートで手動で注文を行います。出した注文はすぐに約定されるためチャート画面を見ながらチャンスだと思ったタイミングで取引をするなどリアルタイムでの取引に向いています。約定価格よりも確実にポジションを持つことに重点を置いた取引方法です。

ただしスリッページと呼ばれる発注した価格と約定した価格にずれが発生することもあり、わずかに不利な価格で成立することもあります。

指値注文

指値注文は現在価格よりも有利な位置に価格を指定して発注をする注文方法です。有利な位置とは例えば買いで考えている場合、今よりも安い価格を指定して注文を出すことでその価格までレートが下がってきたら自動で注文が約定されます。

有利な価格でポジションを持てる反面、レートが指定した価格まで到達しなかった場合注文は約定されず思惑通りの方向へ価格が進んでも利益となることはありません。ポジションを持つことよりも約定価格に重点を置いた注文方法です。

逆指値注文

逆指値注文は現在価格よりも不利な位置に価格を指定して発注をする注文方法です。不利な位置とは例えば買いで考えている場合今よりも高い価格を指定して注文を出すことで、その価格をレートが超えた時点で自動で注文が約定されます。

高値を越えたら買いたい、安値を抜けたら売りたいなど、現時点よりも不利な価格ですが思惑方向に伸びやすい条件が整う位置に価格を指定することができます。一見使いづらそうに見えますがレンジブレイクやトレンド継続場面など重宝する場面は多い注文方法です。

成行決済

成行決済とは現時点のレートで保有するポジションの決済を行います。十分な利益が確保できた、これ以上の損失は耐えられないなどリアルタイムで状況を判断して手動で決済をする方法です。

確実に決済を執行できるため、約定させる決済価格よりもポジションを無くすことに重点を置く場合に使用します。こちらもスリッページと呼ばれる決済した価格と約定した価格のずれが発生する場合があり、わずかに不利な価格で成立することがあります。

逆指値決済

逆指値決済とは保有するポジションよりも不利な価格に決済注文を入れる注文方法です。保有するポジションは指定した価格にレートが到達した時点で自動で決済が行われます。あえて不利な価格に注文を入れる理由は、保有するポジションに対してレートが逆行した場合の損失を指定した金額までで抑えるためです。

ストップロス注文や損切り注文とも呼ばれ、資金を守るための決済方法ですので必ず入れるようにしましょう。

指値決済

指値決済とは保有するポジションよりも有利な価格に決済注文を入れる注文方法です。保有するポジションは指定した価格にレートが到達した時点で自動で決済が行われます。到達すると想定した位置までレートが届いた際に、せっかくの利益を減らすことなく確保するためのものですが、それ以上価格が伸びてしまったときも利益は指定した価格までとなってしまうことには注意が必要です。

テイクプロフィット注文や利確注文と呼ばれ、目標利益額を逃さないための決済方法ですので上手く使えば有利に取引を進めることができます。

指値注文には複数の注文を組み合わせて発注したり、2つの注文のうち片方が約定したらもう片方をキャンセルするなど、条件を指定した特殊な注文方法があります。

IFD注文(イフダンオーダー)

IFD注文は新規注文と決済注文を同時に出す注文方法で、指値注文と逆指値注文の2種類から選びます。決済方法も指値か逆指値か選択できるため計4つの注文パターンがあります。チャートを見れない時間が長くても注文約定時に利益確定や損切りが設定されるので自動で取引が完結します。

OCO注文(オーシーオーオーダー)

OCO注文は2つの注文(例えば指値と逆指値)を同時に発注し、どちらかが約定された時点でもう片方の注文をキャンセルする注文方法です。買いと売りの両方を同時に発注することもできるので機会損失を防ぐ新規注文を行えます。

またOCO注文はポジション保有中にも利用することができ、例えば買いのポジションを保有している場合、利益確定の指値売り注文と損切りの逆指値売り注文を同時に出して、ポジションを自動完結させることもできます。

IFO注文(イフダンオーシーオーオーダー)

IFO注文はIFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法です。発注時に指値か逆指値の新規注文に加えて、利益確定の指値注文と損切りの逆指値注文も合わせて出します。ポジションの保有から決済、損切りまで全ての工程をひとつの注文で完結させることができます。日中は仕事でチャートを全く見れない方でも早朝の分析をもとにIFO注文を設定しておけば全て自動で取引ができます。

条件付き注文の中には設定した注文価格をレートの動きに合わせて自動調整できるものがあります。「トレーリングストップ注文」と呼ばれ、新規注文、またはポジション保有時の逆指値注文に設定することができます。逆指値注文時の損失を極力抑えたり、利益を最大まで伸ばすことができるとても便利な注文方法です。

トレーリングストップ注文の仕組み

トレーリングストップ注文は、買いポジションを保有している場合レートが上昇すると予約した逆指値注文が自動で上昇する(追随する)注文方法です。これにより固定された逆指値注文よりも、利益を伸ばしつつ損失を最小限に抑えることができます。売りポジションの場合は逆となります。

トレーリングストップには新規注文時とポジション保有時の2種類がありますが仕組みは同じです。

トレーリングストップ注文の使い方

下図はポジション保有時にレートと逆指値の値幅が150pips以上になったら、逆指値の値幅150pipsを維持したままトレーリングするように設定した例です。ポイントは一度引き上げられた逆指値はレートが下がっても下がらないこと。これにより引き上げられた逆指値注文を割り込むと利益確定の決済となります。

トレンド相場などでは、固定された逆指値で決済された後にさらに価格が伸びてしまい悔しい思いをすることもありますが、トレーリングストップを使えばトレンドが終了するまで追いかけることもできます。トレーリングが自動で始まる価格幅は自由に設定でき、引き上げる逆指値の幅も自由に設定できますが、広すぎれば発動せず狭すぎればすぐに決済となってしまうので、目標利益に到達後から発動させるなど工夫が必要です。

テクニカル分析やファンダメンルズ分析によって価格の方向を予想したとしても、その分析はいつまでも有効ではありません。そのため予約注文を出す際にはいつまで有効かを考える必要があります。成行注文以外では予約注文時に期限付きか期限無しかを選択します。

当日だけに限定する(EOD注文)

指値や逆指値の注文時にその注文が有効になる期限を当日までに限定します。短期取引をする場合はもちろん、押し目買いや戻り売りなど今のチャート形状で判断した分析は、時間が経てば効果は無くなってしまいます。注文をしたことを忘れてしまい不利な状況で後日約定してしまうと無駄な損失となってしまいます。有効期限を設定してヒューマンエラーを極力無くしましょう。EOD注文を設定すると注文した日の翌日午前5時(ニューヨーク市場クローズ時間)に取り消されます。

EODとは「Entry for One Day」の略で”1日限り”という意味です。

期限を定めない(GTC注文)

予約注文に期限を定めない方法です。自身で注文の取り消しを行うまで予約した指値や逆指値は有効に機能します。大きな時間軸での取引などでは当日に約定することはほとんどありませんので、期限を定めない注文を選択しましょう。

GTCとは「Good Till Canceled」の略で”キャンセルされるまで”という意味です。

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