12日は米長期金利上昇、ドル円も上昇。
東京早朝を152.47円で迎えると国内FX会社のスワップポイントが3営業日分付与されたこともあり、ドル円、クロス円の利食い売りが入り、午前11時前に151.96円まで押し下げられた。ただ14:30頃にロイターより「日銀内で追加利上げを急ぐ必要はないとの認識が広がっている」とした報が伝わると円安が加速、ドル円は当日の高値152.78円を記録した。
ロンドン時間に入ると前述の材料消化で上値重く推移し152.25円付近まで値を下げた。
その後、22:30に米国前週分新規失業保険申請件数が発表され、前週比+1.7万件の24.2万件となったことで初動は米長期金利低下、ドル売りで反応、ドル円は151.80円の当日安値を記録。ただ同時刻に発表された米国11月PPIが、前月比+0.4%、前年同月比+3.0%と事前予想を上回る結果で、最終的にはインフレ圧力が意識され米長期金利は上昇へと転じ、ドル円は買い戻しが優勢となった。
NY午後に短期的な上値抵抗である152.40円をクリアに上抜けると、152.66円まで上昇してNYクローズを迎えている。
なお同日、ECBは3会合連続となる利下げを発表、各政策金利を25bpずつ引き下げ、主要リファイナンス金利を3.15%、預金ファシリティ金利を3.00%にそれぞれ設定。ラガルド総裁は「データに基づいたアプローチと会合ごとの判断を行い、適切な金融政策スタンスを決定する」と発言した。
また中国は、2025年の経済運営に関する方針を議論する中央経済工作会議において、「経済を活性化させるために財政支出の拡大と金融緩和政策の実施を見込んでいる」と報じられた。
08:50 日本10-12月期日銀短観
09:01 英国12月GFK消費者信頼感調査
13:30 日本10月鉱工業生産(確報値)
13:30 日本10月設備稼働率
16:45 フランス11月CPI(改定値)
19:00 ユーロ圏10月鉱工業生産
22:30 米国11月輸入物価指数
22:30 米国11月輸出物価指数
25:00 ロシア7-9月期実質GDP(改定値)
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