22日は米長期金利が上昇、ドル円も上昇。
東京早朝を155.51円で迎えると、午前8時頃にトランプ米大統領が「中国からの輸入品に10%の関税を検討している」「EUは我々の製品を購入しておらず、関税を課すことでしか公平にならない」と発言したことを受け、ドル円は小幅に上昇、155.80円を突破した。しかしこれらは検討段階であったことと、中国への関税税率が低水準だったため下落へと転じると、当日の安値である155.35円を記録した。ロンドン時間にかけては、もみ合いながらも上昇基調で推移。
ロンドン時間に入ると、一時ドル売り円買いが進行する場面も見られたが、全体を通してみると緩やかに反発し、順調に値を切り上げた。
NY時間は特段イベントがない中、米長期金利が反発、ドル円は直近の上値抵抗レベルである156.20円を越え勢いよく上昇。当日の高値となる156.71円を記録した。その後小幅に下落し156.53円でNYクローズを迎えている。
同日、経団連・連合会長懇談会が開催され、経団連の十倉会長が「適正な価格転嫁と販売価格アップへの理解と共感の輪を社会全体に広げていく」と述べたと報じられた。
さらに、ラガルドECB総裁が「ECBの利下げのペースが遅すぎることはなく、金融緩和について適切なアプローチを維持する」と発言。また米国の経済政策について「過度に懸念はしていない」と述べたと報じられた。
08:50 日本12月貿易統計
08:50 日本前週分対外対内証券売買契約等の状況
14:00 シンガポール12月CPI
16:45 フランス1月企業景況感指数
18:00 ノルウェー中銀、金融政策決定会合
20:00 トルコ中銀、金融政策決定会合
22:30 米国前週分新規失業保険申請件数
ドル円は直近の上値抵抗レベルである156.20円を突破し上昇している。明日に日銀金融政策決定会合を控えているが、どこまで上値を伸ばせるかが本日の注目点。
上昇する場合には、157円台に載せられるかがポイント。下落の場合まずは155.00円で支えられるか、次に直近安値148.64円と直近高値158.88円の半値戻し水準である153.77円までに下げ止まるかに注目。このレベルを割り込む場合には、更なる下落の警戒が必要となる。
またトランプ氏の発言で相場が大きく変動する状況が続いているので、同氏の発言には注意を払っておきたい。
レジスタンス:158.88円、160.00円
サポート:155.00円、153.77円、148.15円
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